2018/09/02 14:00
9月3日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、ENDRECHERI『one more purple funk... -硬命 katana-』が73,397枚を売り上げ、1位を獲得した(集計期間2018年8月20日~2018年8月26日)。
首位を獲得したENDRECHERI『one more purple funk... -硬命 katana-』は堂本剛としての前作『瞬き』から実に5年ぶりのリリースであり、表題曲はdTVオリジナルドラマ『銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-』の主題歌に起用されている。また2位はリリース2週目で前週首位の欅坂46『アンビバレント』が獲得し、3位はSNUPER『夏のMagic』、4位はback number『大不正解』、5位はリリース3週目で前々週首位の『ジコチューで行こう!』乃木坂46がそれぞれ獲得した。
ここではSoundScanJapanの地域別セールスデータを使用し、地域別で、どのように売れているのかを図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/67118/2)で示してみた。
また、東京都二十三区内、大阪市、その他八大都市(札幌市・仙台市・横浜市・名古屋市・京都市・神戸市・広島市・福岡市)、それ以外に分類してみたのが、図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/67118/3)である。
1位のENDRECHERI『one more purple funk... -硬命 katana-』は近畿21.5%(15.1%)(以下かっこ内は全シングル合計の同一地区の販売比率)四国2.1%(1.5%)で全シングルの合計より高い割合を出しており、特に地元である近畿地方で高い結果がでた。また都道府県別にみても、大阪13.6%(10.1%)兵庫3.2%(2.3%)京都2.1%(1.3%)奈良1.3%(0.6%)と近畿地方各都道府県で高い数値に。特に出身県である奈良では標準的なシングルの倍以上の割合を示している事に目を引く。また、大阪市8.4%(5.8%)・京都市1.1%(0.9%)・神戸市1.0%(0.8%)と都市単位でも近畿地方では安定して売れているのがわかる。
2位の欅坂46『アンビバレント』は中部12.4%(10.4%)・中国5.6%(4.0%)・九州7.1%(6.1%)が全シングル合計と比較し高く出ている。都道府県別に見ると千葉5.8%(4.1%)埼玉5.8%(4.6%)愛知7.9%(6.8%)が高く出ているが、全シングル計と比較してもほとんどばらつきがなく、地域別の特徴がない。しかしこれは逆に全国のあらゆるところに一定のファンがいる事の証明であり、安定した人気を物語っていると言えるだろう。
3位のSNUPER『夏のMagic』は関東66.2%(51.0%)・近畿22.8%(15.1%)と実に89%を関東と近畿のみで販売しており、都市別に見ると東京区内53.9%(27.0%)大阪市14.5%(5.8%)となっている。図1中でも緑(関東)と紫(近畿)が広くなっており、図2でも他タイトルや全シングルと比較して、色付き(十大都市)の部分が広く、大都市で集中して販売を行っているのがわかる。
4位のback number『大不正解』は東北7.9%(3.6%)・四国4.3%(1.5%)・九州8.9%(6.1%)・中部13.1%(10.4%)他、関東と近畿以外の全ての地域で全シングルの割合を上回るという、SNUPERと正反対の結果となっている。更に図1を見ると左側の2色(北海道・東北)と右側の3色(中国・四国・九州)が他のタイトルより圧倒的に大きいことより都市部よりも地方での人気が大きいのではないかと予想できる。更に十大都市都市以外での販売割合は78.0%(52.1%)であり、図2の灰色の部分の広さからもわかるように都市部以外での人気が彼らを支えていると言えるだろう。
5位の乃木坂46『ジコチューで行こう!』は中部15.0%(10.4%)四国6.1%(4.0%)甲信越3.1%(2.2%)が全シングルより高い比率となっている。乃木坂46は過去作も中部地方では高い人気を誇っているが、今作もその傾向が数字に表れてきている。都道府県別に見ると愛知9.9%(6.8%)千葉6.3%(4.1%)埼玉5.7%(4.6%)となっている。
また、図2に注目すると、『夏のMagic』『one more purple funk... -硬命 katana-』以外の3タイトルは全シングルと比較すると十大都市以外での販売比率(図2:灰色)が大きく上回っているのがわかる。これはこれらのアーティストの人気が既に地方に浸透している事を意味している。またENDRECHERIは大阪市・京都市・神戸市の販売比率が高いため他のアーティストよりも十大都市の販売比率が高くなっているが、全シングルに比べると十大都市以外での比率が高くなっているため、地方においても十分な人気を得ているといえるだろう。一方、SNUPERについては今後、地方のファンを増やす事で更に飛躍する事が期待できるだろう。今後もこれらのアーティストの活躍に注目したい。
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